[システム]メニュー

画面上部のメニューバーで[システム]を選択します。

画面左側のサブメニューの中に以下のリンクが表示されます。ここでは、 Endian Firewall の基本的な管理機能と監視機能が提供されます。

  • ダッシュボード - システムおよびインターネット接続状況の表示
  • ネットワークの設定 - ネットワークおよびインターフェイスの設定
  • イベント通知 - 緊急事態が発生した場合の通知eメールの送信
  • サポート - サポートへのリクエストフォーム
  • Endian Network - Endian Network 登録情報
  • パスワード - システムパスワードの設定
  • SSHアクセス - Endian Firewall への Secure Shell(SSH)アクセスの有効化と設定
  • GUI設定 - インターフェイス言語などの設定
  • バックアップ - Endian Firewall 設定のバックアップや復元と工場出荷時設定へのリセット
  • シャットダウン - Endian Firewall のシャットダウンと再起動
  • クレジット - 貢献してくれた方々への感謝

各リンクについて以下のセクションで解説します。

ダッシュボード

New in version 2.3.

画面上部のメニュー バーで[システム]を選択し、画面左のサブ メニューから[ダッシュボード]を選択します。

このページでは、アップリンク接続の状態とシステムの稼働状況が表示されます。5つのセクションが含まれています。

最初のセクションは Endian Firewall です。ここではインストールに関する情報が表示されます。

アプライアンス
アプライアンスタイプです。
バージョン
アプライアンスのバージョンです。
デプロイセット
アプライアンスのデプロイセットです。
アップタイム
アプライアンスの稼働時間です。
アップデート状況
利用可能なアップデートの数です。
メンテナンス
保守契約の残り日数を表示します。
サポートアクセス
サポートアクセスが利用可能かどうかを表示します。

ハードウェア情報

2番目のセクションでは、ハードウェアの負荷や使用状況が表示されます。

CPU x
CPUの負荷が表示されます。 x はCPUの番号を示します。
メモリ
メモリがどの程度使用されているかを表示します。
スワップ
スワップがどの程度使用されているかを表示します。高い値が表示されている場合、何らかの問題が発生している可能性があります。
メインディスク
メインディスクの使用状況が表示されます。これはルートパーティションです。
ブートディスク
/boot パーティションの使用状況が表示されます。
データディスク
/var パーティションの使用状況が表示されます。
/dev/xxx
追加ディスクの使用状況が表示されます。xxx はそのパーティションのデバイス名を示します。

サービス

このセクションでは、 Endian Firewall にインストールされている特に重要なサービスに関する情報が表示されます。サービスごとに、直近の1時間および24時間の情報が表示されます。現在サポートされているのは以下のサービスです。

HTTPプロキシ
このサブセクションでは、Squidのキャッシュのヒット数とヒットしなかった数が表示されます。
SMTPプロキシ
このサブセクションでは、現時点でpostfix-queueに入っているメール数、直近の1時間および1日にpostfixが受信したメール数、クリーンだったメール数、ウィルスに感染していたメール数やブロックされたメール数が表示されます。
POP3プロキシ
このサブセクションでは、POP3プロキシを通過したメールの受信メール数、ブロックされたメール数、ウィルスに感染していたメール数が表示されます。
侵入検知
このサブセクションでは直近1時間および1日間でSnortによって記録された攻撃の数が表示されます。

各サブセクションは、サービス名をクリックすることで展開/折りたたみができます。この統計で不審な数字が表示されている場合、対象となるサービスの [ライブログ]リンクをクリックすると[ライブログビューアー]がポップアップし、リアルタイムに状況を確認することができます。

ネットワークインターフェイス

このセクションは2つのサブセクションに分かれています。最初のセクションにはすべてのネットワーク インターフェイスがリストされ、現在のステータスとリアルタイムなトラフィックが表示されます。チェックボックスを使用して、2番目のサブセクションに表示されるインターフェイスを選択することができます。

2番目のサブセクションには2つのグラフが表示されます。最初のグラフには、1番目のサブセクションで選択されたそれぞれのインターフェイスの受信トラフィックが表示されます。2番目のグラフは送信トラフィックです。どちらのグラフもリアルタイムに更新されます

Note

グラフには6つ以上のグラフを表示することはできません。

アップリンク

最後のセクションには、各アップリンクの接続状況が一覧表示されます。特に興味深いのは各アップリンクのステータスです。

停止
アップリンクは接続されていません。
接続中
アップリンクは現在接続中です。
接続済み
アップリンクは接続され、正常に動作しています。
切断中
アップリンクは現在切断中です。 Endian Firewall はゲートウェイへのPING送信を続け、利用可能になった時点で通知します。
失敗
アップリンクの接続中に問題が発生しました。
失敗、再接続中
アップリンクの接続中に問題が発生しました。 Endian Firewall は接続を試行します。
デッドリンク
アップリンクは接続されていますが、[ネットワーク]の[インターフェイス]で定義されたホストに到達できていません。この場合、基本的にアップリンクが正常に動作していません。

各アップリンクは「マネージド」モード(デフォルト)か「マニュアル」モードのいずれかで動作します。マネージドモードでは、 Endian Firewall は接続を常にモニタし、必要に応じてアップリンクを再起動します。マネージドモードが利用不可の場合、アップリンクは手動で有効化/無効化されます。接続が失われても、自動的に再接続されることはありません。[再接続]リンクをクリックしてアップリンクを再起動することができます。これはトラブルシューティングの際に使用します。

ネットワーク設定

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[ネットワーク]を選択します。

このセクションではネットワークとインターフェイスの設定をウィザード形式で簡単に行うことができます。ウィザードは手順ごとに分かれています。 [<<<]と[>>>]のボタンを使って、前に戻ったり、先に進んだりすることができます。すべての手順を自由に行き来することができますし、いつでも設定をキャンセルすることができます。最後のステップでは、新しい設定を実行するかどうかが確認されます。確認が了承されると、新しい設定が適用されます。設定には時間がかかることがあり、その場合は一時的にWeb管理インターフェイスが応答しなくなることがあります。

これから、ウィザードの各手順について説明します。

REDインターフェイスのタイプの選択

信頼されたネットワークインターフェイス(GREENインターフェイス)は Endian Firewall のインストール時に既にセットアップされています。

この画面では、信頼されていないネットワークインターフェイス(REDインターフェイス)を選択します。このインターフェイスは Endian Firewall を「外部」(通常はインターネットプロバイダへのアップリンク)に接続します。 Endian Firewall は以下のREDインターフェイスをサポートしています。

イーサネット(スタティック)
Ethernetアダプタとして動作させる場合で、ネットワーク情報(IPアドレスとネットマスク)を手動で設定する必要があります。この方法は、REDインターフェイスとルータをEthernetクロスケーブルで直結するような場合に使用します。
イーサネット(DHCP)
Ethernetアダプタとして動作し、ネットワーク情報をDHCPから取得します。この方法は、REDインターフェイスとケーブルモデム/ルータやADSL/ISDNルータをEthernetクロスケーブルで直結するような場合に使用します。
PPPoE
Ethernetアダプタとして動作し、ADSLモデムとEthernetクロスケーブルで接続します。このオプションを使用するのは、接続するモデムがブリッジモードを使用しており、ファイアウォールがプロバイダに接続するためにPPPoEを使用する場合のみです。このオプションと、PPPoEを処理できるADSLルータ経由で接続する際に使用する[イーサネット(スタティック)]、[イーサネット(DHCP)]オプションとを混同しないようにしてください。
ADSL (USB, PCI)
ADSLモデム(USBまたはPCIデバイス)として動作します。
ISDN
ISDNアダプタとして動作します。
アナログ/UMTSモデム
アナログ(ダイアルアップ)またはUMTS(携帯電話)モデムとして動作します。
GATEWAY
Endian Firewall にREDインターフェイスがない場合です。通常、ファイアウォールには最低2つのインターフェイスが必要になるため、これは稀なケースですが、場合によっては有効なケースもあります。たとえば、ファイアウォールのサービスの一部だけを使用したいような場合です。さらに高度な例としては、 Endian Firewall のBLUEゾーンがVPN経由でもう一台の Endian Firewall のGREENインターフェイスに接続するような場合です。2台目のファイアウォールのGREENインターフェイスのIPアドレスは、1台目のファイアウォールのバックアップアップリンクとして使用できます。このオプションを使用する場合は、デフォルトゲートウェイを別途設定する必要があります。

ネットワークゾーンの選択

Endian Firewall は、IPCopの持つ「ゾーンによる分割」のアイデアを継承しています。既に、2つの重要なゾーンについて説明しました。

GREEN
信頼されたネットワークセグメントです。
RED
信頼されていないネットワークセグメントです。

この手順では、ネットワークインターフェイスの数に応じ、1つか2つのゾーンをさらに追加できます。使用できるゾーンは以下の2つです。

ORANGE
非武装地帯(Demilitarized zone:DMZ)です。サーバーをホスティングする場合、これらのサーバーはGREENネットワークとは別のネットワークに接続するほうが賢明でしょう。そのようにしておけば、サーバーの1台が攻撃を受けて侵入された場合でも侵入者をDMZの中に押さえ込むことができ、GREENゾーンに接続されているコンピュータ内の重要な情報にはアクセスできません。
BLUE
ワイアレスゾーン(WLAN)です。ホットスポットやWiFiアクセスポイントをこのゾーンに接続できます。一般的に、ワイアレスネットワークはセキュアではありません。そのため、すべてのワイアレス接続を専用のゾーンに接続しておき、ここからはRED以外のインターフェイスには接続できないようにしておきます(これがデフォルトの設定です)。

Note

ネットワークインターフェイスの1つはGREENゾーン用に確保されています。REDインターフェイスのタイプとしてネットワークカードが必要な設定になっている場合、既にもう1つのネットワークインターフェイスはREDゾーンに割り当てられているかもしれません。その場合、ネットワークインターフェイスを追加しないと、ここでORANGEやBLUEのゾーンは選択できません。

ネットワーク設定

この手順では、GREENゾーンと、前の手順でセットアップした追加のゾーン(ORANGEやBLUE)を設定します。

それぞれのゾーンはセクションごとに以下の項目を設定します。

IPアドレス
IPアドレスを指定します(例:192.168.0.1)。ネットワーク内で既に使用されているアドレスを指定しないように注意してください。GREENゾーンのインターフェイス設定を変更した場合は、Web管理インターフェイスに接続できなくならないように特に注意してください。実稼動環境で Endian Firewall のIPアドレスを変更した場合、プロキシを使用している各PCのブラウザのプロキシ設定など、他のコンピュータの設定も変更する必要があるかもしれません。
ネットワークマスク
CIDR/ネットマスクを選択します(例:/24 - 255.255.255.0)。同じサブネット内にあるすべてのデバイスが同じネットマスクを使用する必要があります。
追加アドレスの登録
このインターフェイスに対して、異なるサブネットのIPアドレスを追加することができます。
インターフェイス
インターフェイスをゾーンに割り振ります。各インターフェイスは1つのゾーンに割り振られ、各ゾーンは最低でも1つのインターフェイスが割り振られている必要があります。ただし、1つのゾーンに複数のインターフェイスを割り振ることは可能です。この場合、それらのインターフェイスはブリッジされ、スイッチの一部として動作します。

各インターフェイスにはPCI識別番号、 lspci で返されるデバイス情報、MACアドレスが表示されます。リンクの状態はアイコンで表示されます。チェックマークはリンクがアクティブであることを示し、Xマークはリンクされていないことを示します。また、クエスチョンマークが表示される場合は、ドライバから情報が取得できなかったことを示します。

Note

Endian Firewall は内部的にはすべてのゾーンをブリッジとして扱っています(割り振られたインターフェイスの数には依存しません)。したがって、インターフェイスのLinux名は ethX ではなく、 brX となります。

さらに、画面の下部ではシステムのホスト名とドメイン名を設定できます。

各インターフェイスごとに異なるネットワークセグメントのIPアドレスを使用しなければなりません。たとえば、以下のように設定します。

[GREENインターフェイス] IP = 192.168.0.1, ネットマスク = /24 - 255.255.255.0

[ORANGEインターフェイス] IP = 192.168.10.1, ネットマスク = /24 - 255.255.255.0

[BLUEインターフェイス] IP = 10.0.0.1, ネットマスク = /24 - 255.255.255.0

Note

IPアドレスを割り当てる際は、 RFC 1918 で定義されている規則に従い、Internet Assigning Numbers Authority (IANA) によってプライベートアドレスとして定義しているネットワーク内のIPアドレスだけを使用してください。以下のアドレスがプライベートアドレスとして予約されています。

10.0.0.0 - 10.255.255.255 (10.0.0.0/8), 16,777,216 アドレス

172.16.0.0 - 172.31.255.255 (172.16.0.0/12), 1,048,576 アドレス

192.168.0.0 - 192.168.255.255 ( 192.168.0.0/16), 65,536 アドレス

ネットワークセグメントの最初と最後のIPアドレスは、それぞれネットワークアドレス、ブロードキャストアドレスとして使用されます。そのため、デバイスに割り当てることはできません。

インターネットアクセス設定

このステップでは、 Endian Firewall がインターネットや他の信頼されていないネットワークに接続するために使用されるREDインターフェイスを設定します。

このページの設定内容は、ここまでの設定で選択したREDインターフェイスのタイプに応じて変化します。インターフェイスのタイプによっては、設定に何ステップか必要になる場合もあります。各タイプごとの設定内容について説明します。

イーサネット(スタティック)
ここでは、REDインターフェイスのIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイを指定します。 これは、 Endian Firewall がインターネットや他の信頼されていないネットワークに接続するゲートウェイのIPアドレスです。 また、MTU(maximum transmission unit)とインターフェイスのMACアドレスを変更することもできますが、通常は変更する必要はありません。
イーサネット(DHCP)
ここで指定する必要があるのは、DNSサーバーのIPアドレスをDHCPから取得するか、手動で設定するかのみです。
PPPoE
プロバイダから提供されるユーザー名とパスワードを入力し、認証方法(PAPとCHAPのどちらかがわからない場合は、デフォルトの[PAPもしくはCHAP]のままにしてください)、DNSのIPアドレスを自動で設定するか、手動で設定するかを選択します。また、MTU (maximum transmission unit) とプロバイダのサービス名、コンセントレータ名などを指定することもできますが、通常は指定する必要はありません。
ADSL (USB, PCI)
この選択では、3つのサブ画面があります。まず、モデムに対応したドライバを選択します。次に、[ADSLタイプ]を選択します。PPPoA、PPPoE、 RFC 1483 固定IP または RFC 1483 DHCPのいずれかから選択します。続いて、いくつかの設定が必要です(必要な設定は選択したADSLタイプによって変わります)。設定するのは、[VPI番号]と[VCI番号]、[カプセル化]、プロバイダから提供された[ユーザー名]と[パスワード]、[認証方式](不明な場合はデフォルトのまま[PAPもしくはCHAP]にしてください)、REDインターフェイスとデフォルトゲートウェイのIPアドレスとネットマスク、DNSのIPアドレスを自動的に取得するか、手動で設定するか、といった点です。また、MTU (maximum transmission unit) を指定することもできますが、通常は指定する必要はありません。
ISDN
モデムのドライバ、電話番号(プロバイダから提供される電話番号で、この番号にダイアルします)、プロバイダから提供される[ユーザー名]と[パスワード]、[認証方式](不明な場合はデフォルトのまま[PAPもしくはCHAP]にしてください)を指定します。また、DNSサーバーのIPアドレスを自動的に取得するか、手動で設定するかを選択します。さらに、MTU (maximum transmission unit) を指定することもできますが、通常は指定する必要はありません。
アナログ/UMTSモデム
この選択では、2つのサブ画面があります。最初に、モデムが接続されているシリアルポートを指定し、アナログモデムかUMTS/HSDPAモデムかを選択します。次に、モデムのビットレート、電話番号とアクセスポイント名、プロバイダから提供される[ユーザー名]と[パスワード]、[認証方式](不明な場合はデフォルトのまま[PAPもしくはCHAP]にしてください)を指定します。また、DNSサーバーのIPアドレスを自動的に取得するか、手動で設定するかを選択します。UMTSモデムの場合、アクセスポイント名も指定する必要があります。さらに、MTU (maximum transmission unit) を指定することもできますが、通常は指定する必要はありません。モデムで問題が発生した場合は、以下の注記をご覧ください。

Note

/dev/ttyS0 は通常シリアルコンソールで使用されるため、モデムでは使用できません。

ゲートウェイ
デフォルトゲートウェイのIPアドレスのみ指定します。このIPアドレスは、 Endian Firewall がインターネットなどの信頼されていないネットワークに接続するためのゲートウェイのIPアドレスです。最近のUMTSモデムの一部は、USBマスストレージデバイスとしても動作します。これらのモデムは2つのデバイスとして登録されます(例: /dev/ttyUSB0, /dev/ttyUSB1)。この場合、2番目のデバイスがモデムです。このタイプのモデムの場合、ファイアウォールの再起動時にUSBマスストレージデバイスから起動しようとして問題が起きる可能性があります。

Note

PIN(Personal Identification Number)が必要なSIMカードは Endian Firewall ではサポートされません。

DNSサーバーの設定

このステップでは、自動的に割り当てられないときに使用されるDNSサーバーのアドレスを2つ設定します。1つのDNSサーバーしか使用しない場合は、両方の欄に同じIPアドレスを入力してください。ここで指定されたIPアドレスには、指定したインターフェイスからアクセスできる必要があります。

デフォルト管理者メールの設定

このステップでは、メール送信が許可されたすべてのモジュールで使用されるグローバル管理者メールアドレスを指定します。

3つの項目を指定します。

管理者メールアドレス

メールの送信先アドレスです。

送信者メールアドレス

送信者アドレスとして使用されるメールアドレスです。

スマートホストのアドレス

メールを送信する際に経由するSMTPサーバーを指定できます。

設定の適用

これが最後のステップで、新しい設定を適用してよいかどうかを確認します。

設定を適用するには[設定を適用]ボタンをクリックします。設定を適用すると、ネットワークのすべての設定がハードディスクに書きこまれ、デバイスの再構成とサービスの再起動が行われます。これには20秒ほどかかります。この間、管理インターフェイスには接続できなくなります。また、ファイアウォール経由での通信が一時的に切断されます。

設定が完了すると、管理インターフェイスが自動的にリロードされます。GREENゾーンのIPアドレスを変更した場合、新しいIPアドレスにリダイレクトされます。IPアドレスやホスト名が変更されると、新しいSSL証明書が生成されます。

イベント通知

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[イベント通知]を選択します。

設定

このページではグローバル通知オプションを設定できます。

メール通知

ここでは通知システムをどのように使用するかを選択します。選択肢は3つあります。[通知しない]にすると通知は送信されません。[デフォルトメールアドレスに通知]では、デフォルトメールアドレス宛( システム ‣ ネットワークの設定 のステップ6で指定したアドレスです )に通知メールを送信します。[カスタムメールアドレスに通知]では、使用したい[送信者メールアドレス]、[受信者メールアドレス]、[スマートホスト]を指定する必要があります。[保存]ボタンをクリックして設定を保存します。設定の保存後、[適用]ボタンをクリックして設定を適用することを忘れないでください。

イベント

このページでは、各イベントをどのように処理するかを指定します。すべてのイベントが一覧表示されます。

このリストには3つの列があります。

ID

イベントIDが表示されています。

詳細

イベントの詳細が表示されています。

操作

イベント発生時にどのように動作するかが表示されています。デフォルトでは、すべてのメール通知が有効になっています。特定のイベントの通知を無効にしたい場合は、そのイベントの行にあるメールアイコンをクリックします。

IDは以下のように割り振られています。

12233334
^^^\++/^
|\| || +-----> 4) 重大度 0-9     0: 重大 4,5: 中間 9: 問題なし
| | ++-------> 3) イベント番号     シーケンシャルなイベント番号
| +----------> 2) モジュール番号    シーケンシャルなモジュール番号
+------------> 1) レイヤー番号     (1 == カーネル, 2 == システム, 3 == サービス,
                                    4 == 設定レイヤー, 5 == GUI)

設定を有効にするには[適用]ボタンをクリックします。

サポート

画面上部のメニュー バーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[サポート]を選択します。

ここからサポートリクエストを作成することができます。必要な情報を入力し、リクエストを送信してください。 Endian サポートチームが対応を開始します。サポートチームができるだけ早く問題を解決できるようにするため、問題の報告の際にはできるだけ詳細な情報をお送りください。

また、SSH(Secure Shell)経由でファイアウォールにアクセスできるように許可することもできます。許可すると、セキュアで暗号化された接続を使用して、サポートスタッフが Endian Firewall にログインして設定を確認することができます。デフォルトでは無効になっています。有効にすると、サポートチームのSSH公開鍵がコピーされ、その鍵を使ってアクセスが行われます。設定したrootパスワードを公開していただく必要はありません。

Endian Network

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[Endian Network]を選択します。

Endian Firewall は Endian Network (EN) に接続します。 Endian Network を使用すると、ご利用いただいているすべての Endian Firewall の監視、管理、アップグレードなどを簡単に集中管理できます。

この画面には3つのタブがあります。

[購読]タブには Endian Network のサポート状況が表示されます。最後のセクションにはアクティベーションキーが表示されています。 Endian Network から最新のアップデートを受信するには、最低でも1つの有効なアクティベーションキー(期限内のもの)が必要です。それぞれのサポートチャネルごとのキーが表示されています(1つの場合もあります)。まだファイアウォールが登録されていない場合は、登録フォームが表示されます。

[リモートアクセス]タブでは、 Endian Firewall に Endian Network 経由でアクセスできるか、また可能な場合、どのプロトコルを使用するかを指定します。HTTPSを有効化した場合、 Endian Network 経由でWebインターフェイスにアクセスできます。SSHを有効化した場合、 Endian Network 経由でSSHを使ってログインできます。

[アップデート]タブでは、アップデートの状況の表示と管理が行えます。ここには3つのセクションがあります。

最初に、[最新のアップデートを確認する]をクリックします。これにより、サポートチャンネルで最新のアップデートを検索します。アップデートが見つかった場合は一覧表示されます(アップデートはRPMパッケージとして配布されます)。[アップデート処理を開始する]をクリックします。これにより、すべての最新パッケージがインストールされます。

2番目のセクションでは、時間を節約するため、システムが自動的にアップデートリストを取得する設定を行います。取得する間隔を1時間おき、1日おき、1週間おき(デフォルトです)、1ヶ月おきのいずれかに指定できます。設定を変更したときには[保存]ボタンを忘れずにクリックしてください。

3番目のセクションでは、[すぐにシグネチャをアップデート]をクリックしてClamAVシグネチャをアップデートできます。これはメールプロキシ、HTTPプロキシにおいてClamAVを使用しているときにのみ動作します。

パスワード

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[パスワード]を選択します。

ここではパスワードをまとめて変更することができます。それぞれ新しいパスワードを2回入力し、[保存]ボタンをクリックしてください。以下のユーザーのパスワードを指定できます。

Admin
Web管理インターフェイスに接続するときのユーザーです。
Root
シェルにログインするときに使用されるユーザーです。シリアルコンソール経由でのコンソールへのローカルログイン、またはSSH(Secure Shell)経由でのログイン(有効になっている場合のみ)が利用できます。
Dial
Endian Firewall クライアントユーザーです。

SSHアクセス

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[SSHアクセス]を選択します。

この画面では、 Endian Firewall へのSSH(Secure Shell)アクセスを有効にできます。これはデフォルトでは無効化されており、この設定が推奨されています。SSHアクセスは以下のいずれかの条件に合致する場合は常に有効になります。

  • [システム]-[サポート]で Endian サポートチームアクセスが有効化されている場合
  • [システム]-[Endian Network]-[リモートアクセス]でSSHアクセスが有効化されている場合
  • [サービス]-[高可用性 (HA)]が有効化されている場合

いくつかのSSH設定が変更できます。

SSHプロトコルバージョン 1をサポート
これは、最近のSSHプロトコルをサポートしていない古いSSHクライアントを使用している場合にのみ必要です。SSHプロトコルバージョン1には脆弱性があるため、極力この設定は無効にしてください。できれば、使用するSSHクライアントをバージョン2対応のものに切り替えてください。
TCPフォワードを許可
SSH上で別のプロトコルをトンネリングしたいときにチェックしてください。使用例については後述します。
パスワードによる認証を許可
パスワード認証によるログインを許可します。
公開鍵による認証を許可
公開鍵認証によるログインを許可します。公開鍵を /root/.ssh/authorized_keys に追加してください。

下のセクションには、 Endian Firewall の初回起動時に生成されたSSH公開鍵に関する情報が表示されます。

たとえば、GREENゾーン内のコンピュータ 10.0.0.20 上でTelnet(またはSSH上でトンネリングできる他のサービス)などのサービスが実行されているとします。ポートは23を使用します。このようなケースで Endian Firewall 経由でSSHトンネルを設定し、LANの外部からセキュアにサービスにアクセスできるようにするには、以下のように設定します。

  1. SSHを有効化し、アクセスできることを確認します(ファイアウォール、システムアクセスの設定を確認する) System access).
  2. 外部システムから Endian Firewall に接続します。コマンドは ssh -N -f -L 12345:10.0.0.20:23 root@endian_firewall です。ここで、 -N はSSHにコマンドを実行させずにトラフィックを転送するスイッチ、 -f はSSHをバックグラウンドで実行するスイッチ、 -L 12345:10.0.0.20:23 は外部システムのポート 12345 を 10.0.0.20のポート23に割り当て、 Endian Firewall から見えるようにします。
  3. これで、外部システムのポート 12345から 10.0.0.20のポート23へのSSHトンネルが確立できます。この例では、ローカルホストのポート12345にtelnetでアクセスすると、 10.0.0.20に接続できます。

GUI設定

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブメニューから[GUI設定]を選択します。コミュニティ版では、翻訳を支援するプロジェクトへのリンクが用意されており、 Endian Firewall 翻訳ページにリンクしています。どんな支援でも感謝されます。

この画面では、Web管理インターフェイスに関する2つのオプションが設定できます。1つはブラウザウィンドウにホスト名を表示するかどうか、もう1つはWeb管理インターフェイスでの表示言語です(現在のところ、英語、ドイツ語、イタリア語、日本語がサポートされています)。

バックアップ

画面上部のメニューバーで[システム]を選択し、画面左のサブ メニューから[バックアップ]を選択します。

このセクションでは、 Endian Firewall の設定のバックアップを作成したり、バックアップからシステムをリストアしたりできます。バックアップは Endian Firewall ホストのローカルに保存することもできますし、USBメモリへの保存、別PCへのダウンロードにも対応しています。さらに、設定を工場出荷時状態に初期化したり、自動バックアップを作成することもできます。

バックアップセット

[新しいバックアップの作成]ボタンをクリックすると、新しいシステムスナップショットの設定を行うためのダイアログが表示されます。

設定情報を含む
すべての設定情報を含みます。これは /var/efw ディレクトリに保存されている内容です。
データベースのダンプを含む
ホットスポットのアカウント情報など、データベースに保存されているデータのダンプデータを含みます。
ログファイルも含む
現在のログファイルを含みます。
ログアーカイブを含む
以前のログファイルを含みます。この設定を有効にしたバックアップデータは非常に大きくなる可能性があります。
コメント
追加のコメントを指定できます。

[バックアップの作成]ボタンをクリックすると、バックアップが作成されます。

下のリストは利用可能なバックアップです(最初は空です)。アイコンをクリックすることで、各バックアップのダウンロード、削除、リストアが実行できます。各バックアップにはフラグが付けられています。

S
設定。このバックアップには設定情報が含まれています。
D
データベース。このバックアップにはデータベースのダンプが含まれています。
E
暗号化。このバックアップファイルは暗号化されています。
L
ログファイル。このバックアップにはログファイルが含まれています。
A
アーカイブ。このバックアップには古いログファイルが含まれています。
!
エラー。このバックアップファイルは壊れています。
C
自動的に作成。このバックアップはスケジュールに基づいて自動的に作成されたものです。
U
このバックアップはUSBメモリに保存されました。

バックアップの暗号化

GPG公開鍵を指定して、バックアップファイルを暗号化することができます。[参照]ボタンをクリックして使用する公開鍵ファイルを選択します。[バックアップのアーカイブを暗号化]がチェックされていることを確認してください。[保存]をクリックして鍵ファイルをアップロードします。

バックアップファイルのインポート

以前ダウンロードしたバックアップをアップロードすることができます。 [参照]ボタンをクリックしてアップロードしたいバックアップファイルを選択します。バックアップファイルを見分けるためのメモを[コメント]欄に入力し、[保存]をクリックしてファイルをアップロードします。暗号化されたバックアップファイルはインポートできません。暗号化されたバックアップファイルは、アップロードする前に復号化する必要があります。

アップロードされたバックアップファイルがリストに追加されます。リストアアイコンをクリックすることにより、選択したバックアップからリストアすることができます。

工場出荷状態へのリセット

[工場出荷状態]ボタンをクリックすると、 Endian Firewall を工場出荷状態の設定にリセットし、すぐに再起動します。古い設定のバックアップが自動的に保存されます。

スケジュールバックアップ

自動バックアップを有効にしたいときは、[スケジュールバックアップ]タブをクリックします。

まず、自動バックアップを有効化し、設定する必要があります。バックアップに何を含めるのか、設定情報、データベースのダンプ、ログファイル、ログアーカイブを含めるのかを選択できます。また、いくつのバックアップを保持しておくか(2~10)、バックアップを自動的に作成する間隔(1時間おき、1日おき、1週間おき、1ヶ月おき)を設定できます。設定したら[保存]ボタンをクリックします。

次に、バックアップをメールで送信するかどうかを設定します。バックアップをメールとして受信したい場合は、この機能を有効化し、受信者メールアドレスを設定してください。[保存]ボタンをクリックして設定を保存します。[今すぐバックアップデータを送信する]ボタンをクリックすると、設定を保存してバックアップをすぐにメールで送信します。これはテストの際に便利です。オプションとして送信者メールアドレスが指定できます(使用しているドメインやホスト名がDNSで参照できない場合は必須です)。さらに、スマートホストのアドレスも指定できます(スマートホストを使用すると、メールは Endian Firewall から直接送信されず、会社のSMTPサーバーなどのスマートホストを経由して送信されることになります)。SMTPプロキシを無効化している場合は、メールを送信できるようにするために必ずスマートホストを指定してください。

シャットダウン

画面上部のメニュー バーで[システム]を選択し、画面左のサブ メニューから[シャットダウン]を選択します。

この画面では各ボタンをクリックすることで、 Endian Firewall をシャットダウンしたり、再起動したりすることができます。

著作権

画面上部のメニュー バーで[システム]を選択し、画面左のサブ メニューから[著作権]を選択します。

この画面では Endian Firewall に関わった人々のクレジットが表示されます。